沖縄本島遠征③
※今回の沖縄遠征における採集はすべて国立公園外で行っております。
南西諸島には国立公園に指定されている地区や採集禁止種が沢山います。
採集に行かれる方は以下のHPを参考にしてください。
沖縄の自然公園 目次/沖縄県 (pref.okinawa.jp) 沖縄県のHPより
三日目。朝、宿の近くの川べりを何となく散歩してみる。
汽水域のため満潮時には海の魚が入ってくるし、トビハゼや何かわからないが汽水フグも確認できた。
地元の方がエビがいつから捕まえてみろというので網を持って突入。
小さいエビかと思っていたらブラックタイガーだった。
どうやら養殖場から逃げ出したものらしい。
数匹捕まえて朝ごはんのおかずにした。
うまい。昨日からエビばっかり食べている。
その後、昼間に一度とラップを確認しに行く。
きれいな景色
ヒラタのメスが2匹確認できた(写真撮るの忘れた)
夜になり、とりあえずまた宿の周りを散策してみる。
エビをとった川
満潮時で入り江のようになっていた。地元の方いわく、サメも侵入してくるのだとか。
画質が悪くてよく見えないが、クロホシマンジュウダイが確認できた。成魚は初めて見たのでうれしかった。
そしていよいよ最後のトラップ確認へ。
ちびヒラタはリリースしつつ、トラップを回収していく。
途中、友人がハブを目撃して猛ダッシュで逃げてきた。自分は目撃できなかったので残念…(笑)
最後に樹上の高いところに設置したトラップを見ていく。
コメツキやガに紛れて赤く光るシルエットが!!!!!
慎重にネットインし、確認してみる。
そこには三日目にしてようやく出会えたオキナワノコギリのオスがついていた。
さらに、同じトラップにコクワのメス、ノコギリのメスが2匹ついていた。
感無量である。
宿に帰り記念撮影。
正直、オスは厳しいと思っていたので本当にうれしかった。
小さいがれっきとした自己採集オキナワノコギリである。
最終日の成果
ありがとう沖縄本島。目的の三種類をコンプリート出来た。コクワのオスは取れなかったがブリードできるからまあよし。
次の日の朝、飛行機に乗り本土へ帰還する。
いつか必ず行く、それまで採集禁止にならないでくれと願い、気が付いたら関空についていた。
家に帰り改めてオキナワノコギリを観察してみる。
正直、数千円払えば手に入る虫といわれると否定はできないのだが、原生林の中で自分で採集した個体はやはり愛着も沸くしお金では買えない何かを得たような気がするのである。だからクワガタ採集はやめられないし、他の採集者さんたちもこの気持ちに共感してくれる人がいると思う。
しっかりブリードして大切に飼育したい。
遠征結果
オキナワヒラタ ♂×13 ♀×8
オキナワノコギリ ♂×1 ♀×4
オキナワコクワ ♀×2
オキナワコカブト 性別不明×4
ヒラタ4ペア、ノコギリ、コクワは全て持ち帰り。
反省
良かった点は目標としていた種類を採集できたことだと思う。ケガもなく安全に帰還できたのは良かった。
改善点としてはトラップの発酵具合が甘く、ノコギリやコクワが最終日にしか集まらなかった。あらかじめ自宅でそこそこ発酵させてから発送するのが良いと思う。
学生生活最後(になると思われる)の離島遠征、本当に楽しかった!
卒論やらないと…
沖縄本島遠征 完